ワーホリや留学中の人の多くが経験するであろう日本食レストラン(ジャパレス)でのアルバイトについて気になるところを調査しました。

ジャパレスバイト経験者45人のアンケート結果をここにまとめました。
下の4つのポイントに絞って、実際のアンケート結果を紹介していきます。
- 時給はいくらなの?
- 支払いはキャッシュ?
- ジャパレスのメリット・デメリットは?
- 英語力は上達する?
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ワーホリで仕事探しする前に知っておきたいこと。
目次
時給はいくら?
やっぱりいちばん気になるのが時給。
ジャパレスバイト経験者45人の時給は以下の通りでした。
時給 | 人数 |
---|---|
$13以下 | 4人 |
$14 | 4人 |
$15 | 4人 |
$16 | 5人 |
$17 | 4人 |
$18 | 7人 |
$19 | 8人 |
$20以上 | 9人 |
最低賃金が年々上がってるので一概には言えないですが、時給が$18以下(明らかに最低賃金以下)だったという人が45人中28人と6割を超える結果に。
オーストラリアの最低賃金は$19.49
(※2019年8月現在)
日本円で約1500円とかなり高いのですが、実際のところは最低賃金以下の給料で働いてる人がたくさんの無法地帯ということが分かります。

他で働く能力のないあなたを雇ってあげるんだから$16でいいでしょみたいなところが多そう。
実際に$13以下で働いていたという人もいますが、それってもはや日本の最低賃金よりも低いから怖いですよね。
ここまでくると「最低賃金守らないジャパレス=悪」とわたし達は思うわけです。
でも実際はローカルのカフェで働いているオーストラリア人ですら、「最低賃金以下で働くのは割と当たり前で、時給$18以上のバイトを見つけるのは大変。」と言っていました。

ローカルですらこんな状況なんだ…
カフェやレストランバイトだと、ジャパレスに限らず最低賃金を守らないキャッシュジョブが多い印象を受けました。
とは言っても、このアンケートを見る限りジャパレスでも時給が$19以上だったという人も45人中17人いますよね。
ジャパレス=最低賃金以下のブラックということもなく、給料形態は店によると言えそうです。
給料の受け取り方は?
ジャパレスといえばキャッシュジョブ(=給料を現金で手渡し)がほとんどだと思ったのですが、意外にも半々という結果に。
私はバイト先から2週間に1回、現金手渡しで給与を受け取ります。
口座振込で給料を受け取っているという人も多く、しっかりしてるところも多いんだなという印象を受けました。
「その他」の回答の中には、キャッシュと振込半分ずつだったという人や、残業分はキャッシュで支払われたという人がいました。
ジャパレスバイトのここが嫌!
「ジャパレスで働いてみてここが嫌だった!」というところを経験者が語ってくれたので紹介していきます。
①給料が低い
ジャパレスバイトのデメリットして一番多く上がったのが「低賃金」でした。
国の最低賃金が$19を超えてると知りながら、それ以下で働くのって精神的ダメージがでかいです。
そして、ひとりの回答者様から「最低賃金払ってないのに求めてくることは沢山!」というコメントを頂いたのですが、もう「まさにそれよ」と首が折れるほど共感しました。

もちろん例外はあると思いますが、わたしの経験から言ってもジャパレスってそんなところです(汗)
②日本式労働の嫌なところ健在
日本特有の労働文化が海外でもジャパレス内には存在しており、それが嫌だという声が多かったです。

確かにオーストラリアに来てまでがっつり日本!なのは時にはキツイかも。
\例えば…/
- 上下関係
- 派閥争い
- 10分前出勤
- 色々と細かい
- 日本式接客を求められる
- せかせかしている
ジャパレスバイト経験者が「日本式の硬い雰囲気を感じた」と言うのも分かります。
日本式の労働文化が嫌で海外にワーホリに来たよっていう人だと、ジャパレスバイトをストレスに感じる可能性が高いので注意です
③土日祝日給料のUPなし
オーストラリアのローカルジョブの多くは土日は時給1.5倍、祝日に関しては時給2倍も稼げるのに対し、ほとんどのジャパレスがこのルールを無視します。

休日に忙しい中せっせと働いても最低賃金以下なんてことがザラ。
私もジャパレスの面接で「土日は給与上がりますか?」と聞いたら、はっきりと「うちはそういうのありません!」と言われました。
④日本語環境
働いてる人の多くが日本人なので、どうしても日本語環境から抜け出せず英語が伸び悩んでしまうという声も多くありました。
「日本語ばかりで日本で働いてるような気分になる。」という回答が多かったので、日本語を一切使わない環境に身を置きたいという人にとってジャパレスは理想の職場ではなさそうですね。
⑤その他私が共感したポイント紹介
少数派ではあったものの、私が個人的にすごく共感したのが以下の3つ。
- 拘束時間が長い
- 賃金低いのに求めること多い
- 自分以外が多言語を話している
特に①つ目はレストランで多い悩みで、ランチとディナーの間に店が閉まるので休憩時間が長すぎる問題ですね。
「休憩いらないから早く帰りたい!」と私は出勤の度に心の中で叫んでます。
そして③つ目は、職場が日本人以外に占領されているケースの悩み。
私の場合は自分以外が韓国語で話してることが多くて「何話してるか全然分からない〜。」ってモヤモヤする事が多いです。
ジャパレスバイトのここが良かった!
ここまでの記事を読んだ私たちは「ジャパレスって最悪じゃん」と思ってしまいそうですが、ちゃんと良いところもあります!
ジャパレス経験者が語るジャパレスの良いところを見ていきましょう。
①日本食のまかない
オーストラリアでは高級食扱いの日本食をタダで食べれるというのはかなりのメリット。
外食はもちろん自炊してもコスパが悪い傾向にある食費を節約できるのはワーホリ勢にとって嬉しすぎますよね。

タダ飯はやっぱり嬉しいポイント!
日本人なら避けられない日本の食への恋しさを、まかないで補給できるのでコスパがかなり良いです(笑)
②いざとなった時に日本語が通じる
これはデメリットとして紹介した「日本語環境」の裏返しの発想で、英語にあまり自信がないから日本語が通じる環境が嬉しかったという声も。
分からないことを日本語で説明してくれるから助かったという人や、海外生活の孤独を日本語で相談できる相手がたくさんいて安心できたという人がいました。
③素敵な出会いがあった
「普段の生活の悩みや、帰国後の不安などディープな悩みを共有できる友人ができた」と同じ境遇にいる日本人と深い関係を築けたという体験談もありました。
語学学校や普段の生活で日本人と関わる機会が少ないなら尚更、母語で悩みや思いをシェアできる仲間と出会えるのは嬉しいですよね。

帰国後も連絡を撮り続けられるような友人ができるって素敵ですよね。
④メニューを覚えやすい
日本食レストランのメニューを覚える時、私は「これは日本人有利すぎる」と確信しました。
一緒に働いてる韓国人の友人は「すき焼きとは?」「照り焼きソースとは?」から覚えなきゃいけないので、メニューを早く覚えてくれとマネージャーからお叱りを受けていました。
でも日本人の私たちは「炙り寿司とはなにか」なんて覚える努力をしなくても知ってるので、メニューを覚えるのが簡単です。

名前すら知らないイタリア料理を何十種類も覚えるのと比べたら、食べて育った日本食のメニューを覚えるのってすごく楽!
⑤その他私が共感したポイント紹介
少数派でしたが、私がすごく共感したのは以下の2つ。
- 日本好きな客と出会える
- 日本食・文化を英語で説明できる
日本食を食べに来るオージーのお客さんの中には、日本に何回も行ったことがあるなど日本が大好きという人が多いです。

実際に働いてると、お客さん同士で日本について話してるのがよく聞こえてきます。
日本食について聞かれることはもちろん、「日本のどこ出身なの?」など日本トークでお客さんと盛り上がれるのはすごく楽しいです。
ジャパレスバイトで英語は上達する?
最後は誰もが気になる「ジャパレスで働いて英語は伸びるのか問題」について。
アンケートの結果は、程度はどうであれ英語が上達したと回答した人が55%でした。
英語が上達するかに差が出るのは、私はどのくらいお客さんとコミュニケーションをとる機会があるかによるからだと思ってます。
例えばフードコートのようなジャパレスだと、注文取って会計して「Thank you!」でお客さんとのやりとり終了!と英語を話す機会が少ない傾向にあります。
でももう少し値段設定が高めのレストランのウェイターとかになってくると、お客さんとのやりとり(会話や接し方)も接客の一部ということで、自由に英語で会話をする機会がたくさんあります。

ウェイターとして働くとお皿を下げる時とか無言でする訳にもいかないので、「How did you like the food?」とか会話せざるを得ない状況が多いです。
まとめると、店によっては最低限の接客英語を話す機会しかないところもあるというくらいで、ジャパレスで働くと英語が上達しないという訳ではないです。
おわりに…
オーストラリアワーホリをするにあたって気になるジャパレスバイトの実態の調査結果をお届けしました。
私ひとりの経験だけでは分からなかった給料やメリット・デメリットの真相が明らかになったこと、アンケートに協力してくださった45名に感謝いたします♥