あなたは「外人」という言葉を聞いてどんな印象を受けますか。
▷差別用語だ。
▷別に何とも思わない。
人それぞれ捉え方は様々、そして正誤がない問題だからこそ難しい訳ですが、今回はヨーロッパ出身の彼の協力のもと「『外人』は差別用語なのか」について考えてみます。
目次
外人には2種類の意味がある?
まず『外人』の正式な意味を辞書で調べてみました。
すると私はこれまで「外人」は単に「外国人」を省略したものと思っていましたが、実際には「外人」という言葉には2つの意味が存在することが判明。
外人とは
① 外国人。特に、欧米人をいう。「外人墓地」
②仲間以外の人。他人。参照元:goo 国語辞典
「外人」という言葉にはシンプルに外国人っていう意味以外に仲間以外の人という意味があったんですね。

「外人」にそんな排他的な意味があったとは驚きでした。
「外人」は差別用語なのか
「外人」という言葉は例えばこんな発言をもって差別用語扱いされることがあります。
「あ、外人だ!」
「え、あなたの彼氏って外人なの?」
でもこれって「外人=差別用語」だからというシンプルな理由で収拾が付くものでしょうか。
「外人」は差別用語だから使うなという声もありますが、私は「外人」という言葉そのものに差別的要素はないと考えます。(※あくまでも私個人の見解です)
というのも差別的要素が含まれるか否かは、「外人」言葉がどう使われているか次第だと思うからです。
それこそ人を指差して「あ、外人だ!」と言ったとしたら、その行為と言葉の使い方が差別的だと言えます。
これは人を指差して「Oh there’s a foreigner!」と言うのが差別的ではあっても、「Foreigner(外国人)」という言葉そのものは差別用語でないのと同じなのな気がします。
もうひとつ例をあげてみます。
アジア人を見て「あ、アジア人だ!」と指をさせばもちろんこれは差別的発言です。でも「アジア人」を差別用語だと言う人はいないですよね。
「外人」が差別用語ではない感覚は、「アジア人」や「外国人」という言葉が差別用語でないという感覚に近そうです。
でも「外人」を含めこれらの単語はどれも使い方によっては差別的な意味となり得るので注意が必要です。
ヨーロッパ出身の彼に聞いてみた
ヨーロッパ出身の彼が「外人」という言葉にどんな印象を受けているのか実際に聞いてみました。
①「外人」を差別用語だと思う?

自分の見た目が違うだけでそのカテゴリーに分類されることは、確かにちょっと差別的だよね。
日本人と違う見た目という条件だけで、「外人」というカテゴリーに分類されることをネガティブに感じているようです。

「外人が好む日本の食べ物10選」といったコンテクストで使われている場合も、差別的だと思う?

うーん。そのシチュエーションだったら差別的には感じないな〜。英語のforeignerと同じ意味合いなら特に差別的では無さそうだね。
②「外人」って呼ばれたらどう思う?

蚊帳の外のような気分になると思う。でもだからといって別に気分を害されるわけでは無いけどね。自分が外人であるのは事実な訳だし…
その後も彼と「外人」という言葉について語った結果、ひとつの結論にたどり着きました。
「外人」=「foreigner」
彼は「自分はまだ日本語をよく理解できないからそう感じているなのかもしれないけど…」と言っていましたが、私は彼の考えに賛同です。
外人という単語自体は「foreigner」と何ら変わりの無いように感じています。
おわりに…
「外人」という言葉に対して思う事は人それぞれと思いますが、私なりに「外人という言葉は差別用語なのか」について考えてみました。
「外人」という言葉そのものは差別的用語ではないと私は思ってますが、やっぱりネガティブに捉える人もいるので、この言葉を使う際は気をつけていきたいと思っています。
関連記事>>外国人なら誰でもいい? 【外人ハンター】とは。
3 comments
その通りですね。
わたしはやはり、外人はたしかに外国人の意味もありますが、「よそ者」という意味があって、あまり使わないほうがいいと思いますね。
Wildsumさんいつもブログ見てもらってありがとうございます。励みになっています。
「外人」の件ですが、やっぱり「よそ者」という意味が強いというのはありますよね…ネガティブな意味を暗示するというのと誤解を防ぐためには外国人という言葉を選んで使っていこうと思います。コメントありがとうございます。