これは私が実際に英語を勉強していた時に、なかなか覚えられなくて苦戦した事の一つです。
『Not really』と『 Really not』
2つの単語の位置を逆にしただけなので軽視しがちですが、これらの単語の順番は非常に重要です。『Not really』を意味して『Really not』と誤って言ってしまうと全く意味が異なるからです。それも、神経質な話題の時にこのようなミスを犯すと取り返しのつかない事になりかねません。
この2つの意味の違いがわからない方、また違う事は知っているけど何が違うのかすぐ忘れてしまう方、この際に覚えてしまいましょう。覚えておいて役に立つこと間違いなしです。
それではスタート
I really don’t like him. (彼の事が本当に好きじゃない。)
一見すごく似ている二つの文ですが、その意味が大きく異なる事が見て分かると思います。
それはズバリ、「do not」が否定している部分が異なるからです。
I don’t (do not) really like him. (彼の事があまり好きじゃない。)
この文では「do not」がそれ以降の「really like him」を否定しているので、「本当に好き」を否定して「あまり好きじゃない」という意味になります。
「do not 〜じゃない」+ 「really 本当に」= あんまり~じゃない。 「=弱い否定」
I really don’t (do not) like him. (彼の事が本当に好きじゃない。)
それとは反対にこちらの文では、「do not」が「like」を否定しています。つまり、「好きじゃない」という意味になりますね。そこにプラスで、「好きじゃない」という事を強調する為に「really」が追加されていると考えて下さい。
「really 本当に」+ 「do not 〜じゃない」= 本当に~じゃない。「=強い否定」
それでもやっぱりイマイチ分からないという方の為に、分かり易い図を作りました。
【例1】
- I really don’t feel like going shopping now.
- I don’t really feel like going shopping now.
(1)今、本当に買い物に行く気分じゃない。
(2)今、あんまり買い物に行く気分じゃない。
「Not really」と「 Really not」の違いを理解出来ましたか。少し複雑ではありますが繰り返し二つの英文を使っていけば、知識は必ず定着します。
「Do you like BBQ?」という質問に対して、「Not really.」と言うと少し控えめにあまり好きでないことを主張していることになりますが、「No, I really don’t like it.」と言うと嫌い度が非常に高いです。「何でそんなに嫌ってるの?」とつい聞きたくなってしまうくらいです。
間違えて「あんまり好きじゃない」と言うところを「本当に好きじゃない」と言ってしまうと誤解を招く危険性がありますので、ここで説明した違いを覚えておくと便利です。
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