よく海外で日本人に対して抱かれるステレオタイプとして「みんなシャイだ。」「みんな数学が得意だ。」といったものが代表例として挙げられます。
念のため、ステレオタイプの意味を一度確認しておきましょう。
ステレオタイプ
ある集団内で共通に受入れられている単純化された固定的な概念やイメージを表わすもの
引用元:コトバンク
何だか難しい響きですが、平たく書くと「あるグループに対して人々が持っているイメージ」という意味です。これらのイメージは一般化され過ぎてしまう為、多くの場合事実と反します。
日本人全員がシャイで物静かでは無いというのと同じで、私たち日本人がよく外国人男性に対して思い描くイメージは、現実離れしているステレオタイプである事が多々あります。
そこで本記事において、「外国人男性は〇〇だ」と一般化されがちな概念:ステレオタイプを紹介していきます。
①『外国人男性はジェントルマン』
国際恋愛や外国人男性の話になると、かなりの確率で耳にするのが外国人男性は日本人男性と比べて紳士的だというものです。
恋愛系の洋画や海外ドラマを見ていると、外国人男性が女性をエスコートする紳士的な姿が素敵に描かれていますよね。
その為か「外国人男性=ジェントルマン」というイメージが私たちの脳裏に焼き付いてしまっているのかもしれません。また、私たちの密かな「外国人男性は皆ジェントルマンであって欲しい!!」という願望も少なからず加わってのステレオタイプなのではないかな〜と個人的に思っています。人は信じたいものを信じるものですよね。

People believe what they want to believe right??
もちろん、実際に紳士的な男性が存在するのは確かですが、外国人男性は皆ジェントルマンだと言うのは違います。
映画の中の外国人男性の姿を見て「外国人男性は皆、ジェントルマンだ」と思うのは、日本のアニメで描かれている日本人女性の姿を見て「日本人女性は皆、純粋で可愛い」と外国人が思うのと同じように思います。
②『外国人男性は外交的』
外国人男性と聞くと、海外映画やドラマで目にする明るくて社交的で毎日パーティーナイトを送っている…そんな姿を思い浮かべるのではないでしょうか。少なくとも外国人男性とコミュ障を結びつける人はいないですよね。
しかし、(当たり前を述べます!)実際には外国人であろうと日本人であろうと外交的な人がいればシャイな人もいます。人と上手くコミュニケーションを図る事の出来ない心理的問題を抱えている人や人間関係のストレスから生じる鬱病に苦しむ人は世界中どこにでもいます。
そこで、なぜこのようなステレオタイプが生まれるか説明していきたいと思います。(心理学を勉強していて習いました!)
私たちは、明るくて外交的な外国人を見かけた時には「やっぱり外国人にシャイの人はいないんだ!」と考えます。自分たちが抱えているステレオタイプと一致するから腑に落ちるし、記憶に残りやすいんですね。
しかし、それと反対にシャイな外国人を見かけた際にはあまり注目を払わない為、その情報はあまり記憶に残らないのです。分かりやすく図で解説すると、次のようになります。
外交的な外国人
シャイな日本人
これらは私たちの記憶に定着しやすいのです。それと反対に…
シャイな外国人
外交的な日本人
これら、私たちのステレオタイプに一致しないケースは記憶に定着しにくい為、時間と共に私たちは忘れてしまいます。
こんな形で我々の抱くステレオタイプは形成されていくのです。
③『外国人男性は歌が上手い』

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1番と2番に比べると、少しマイナーなステレオタイプではありますが、それでも日本人の中には外国人は歌が上手だと信じている人が多いように思います。ミュージカル映画や海外ドラマの影響でしょうか。
真剣に音楽活動をしている人は別として、一般人の歌唱力について言及すれば、外国人が日本人と比べて歌が上手いという事は無いでしょう。むしろ日本人の方が人前で歌う事に慣れているからか歌が上手い人が多いと私は思います。
日本ではカラオケに行って人前で歌う機会が頻繁にありますが、海外で人前で歌う事は滅多にありません。そんな彼らにいきなり歌を歌ってと言っても、人前で歌う事すら出来ない人もいます。
ちなみに私が彼と初めてカラオケに行った際には彼は緊張し過ぎて上手く歌えていませんでした。心を許した今の方が歌唱力がよっぽど高く感じます(笑)
最後に…
日本人が外国人男性に抱きがちだと私が思うステレオタイプを3つ紹介しました。私たちが信じているステレオタイプがどのようにして生まれるのかについて考えてみると案外面白いですね。
※すべて私の個人的な経験と観察によるものですので、これが絶対では無いという事をご理解ください。