国や文化が異なると、人々は異なるものを美しいと感じ、魅力的に感じます。その為、日本人が信じている美しい人の条件が、必ずしも海外で美しいとされるとは限りません。
ここで私が伝えたいのは、どちらの美の条件が優れている・劣っているという事ではありません。日本では当たり前の事でも、日本を出ると全く通用しないという事が多々あり、そしてそれは美の条件にも当てはまるという事です。
国ごとに異なる美の条件
2つ例を挙げてみましょう。日本で美人の条件として小顔がよく挙げられます。しかし、海外では小顔という概念がそもそも存在しておらず、顔が小さい事をプラスに捉える事はありません。顔の大きさと美しさは関係ないのです。
※海外の小顔に対する反応を詳しく知りたい方は「小顔=美人」という概念は海外にはない。
また、日本では外国人の高い鼻に憧れる人が多いです。ですが、海外で高い鼻を美しいと考える風習は存在しません。外国人の中には、日本人に高い鼻を褒められて困惑している人もいます。逆に日本人の小さな鼻を羨ましがっている人さえいます。
このように、日本では当たり前のように信じられている美の条件でも、海外では通用しないという事があるのです。
日本人女性ならではの美意識
続いて、日本人女性がチャームポイントにしている可愛さについて考えてみたいと思います。
日本社会において女性の可愛らしさは大変重要視されています。日本人女性にとって可愛いくいる事は大切なステータスであり、モテる為に必須というという印象を受けます。この 「可愛い」という概念は日本独自のものですが、決して海外に全く存在しないという訳ではありません。
海外にて「可愛い」という概念が皆無という訳ではなく、「可愛さ」が社会的に重要視されておらず、女性のモテる為の条件として成立していません。
多くの海外女性にとって、可愛らしくいる事はあまり重要ではありません。彼女らにとって大切なモテる条件として、大人らしさやセクシーさが主に挙げられます。
そしてその日本で重要とされている女性の可愛さを象徴するひとつとして「八重歯」挙げられると私は考えました。
八重歯は可愛い??
日本人女性で、八重歯をチャームポイントとして挙げる人は多いですよね。ガタガタの歯並びに対して悪い印象を持つ人はいますが、八重歯を悪く言う人はあまりいない印象を受けます。
実際に私自身も昔は八重歯をしていましたが、一度も八重歯の事を悪く言われた経験はありません。それどころか、
「八重歯がチャームポイントでいいよね〜」
「私も八重歯が欲しかった〜」
このように八重歯をポジティブに捉えた発言の方が目立っていました。
日本で八重歯は許せる歯並びの悪さと認識されているようです。八重歯を悪く思わないどころか、むしろ八重歯を肯定的に捉える人の方が多く、「八重歯のある子は可愛い」といった発言も目立ちます。
しかし、八重歯を可愛いと肯定的に捉えているのは日本だけなのかもしれません。日本では可愛いとされていますが、海外で八重歯はただ単に歯並びが悪いと捉えられます。八重歯だけ特別に可愛い扱いを受けることはありません。
日本人は八重歯を肯定的に捉え、歯科矯正をする人の割合が低い為、「どうして日本人は歯並びが悪い人が多いの?」という海外からの反応も存在します。
なぜ日本では歯科矯正を受ける人が少ないのかという問いについて考えていたところ、決定的な原因を私は発見しました。
例外もありますが、海外では歯並びを美意識として重要視する傾向にあります。綺麗な歯並びと白い歯はとても大切な美の条件です。
日本で人々が口をそろえて「八重歯は可愛い」と言って、歯科矯正を受ける人が少ない傾向にある事を海外の人達は理解に苦しんでいるようです。