「日本でのタトゥー差別がひどい!」と海外で話題になる事があります。
確かに日本でタトゥー(入れ墨)はヤクザと関連付けられてしまう事もあり、タトゥーにあまり良い印象を持っていない人が多いです。
そこで海外と日本のタトゥー事情の比較と日本のタトゥー差別の実態、外国人の反応について見ていきましょう。
海外のタトゥー事情
欧米諸国では日本に比べて、タトゥーを入れている人が多いです。
ヨーロッパに旅行に行った際には、日本とは比べ物にならないほどタトゥーを入れている人を多く見かけました。

男女関係なくタトゥーを入れている人が多く、街中にタトゥーを入れられるお店もたくさん!
日本では一大決心をしてタトゥーを入れますが、ヨーロッパ出身の彼は現地ではタトゥーを入れる事に対してあまり抵抗がなく、「タトゥーを入れたいな」という軽い気持ちで入れるのが普通だそう。
それを聞いて、海外でタトゥーを入れるのは日本でいうピアスを開けるくらいのファッション感覚なんだろうなと思いました。
海外ではタトゥーが入っている事によってもたらされるデメリットが日本と比べて少ないからでしょう。
海外では日本と違いタトゥーが入ってるからといって行動が制限されたり、周りから嫌な目で見られる事はありません。
むしろ若者の間で人気のタトゥーは「COOLだ」と考えられており、タトゥーをファッションのひとつとしてオシャレ感覚で楽しむ人が多いようです。
日本でのタトゥー事情・差別の実態
日本でタトゥーに対する人々の考えや、タトゥーが入っている事によって受ける扱いは海外の物と比べてどのようなものなのでしょうか。
周知の事実ではありますが、日本ではプール・温泉・ビーチでのタトゥーが入っている人の立ち入りが禁止されています。
これは世界基準で見て珍しいルールなので、日本の「タトゥー禁止」の文化に慣れていない外国人はショックを受けます。
意外と知られていないのですが、スポーツジムやフィットネスジムでもタトゥーが入っているという理由だけで入会させてもらえない事があります。
ジムへ入会する際に必要な同意書に、『タトゥーが入っていない事』という条件が設けられている事が一般的。
私の彼もタトゥーが入っているからという理由で、スポーツジムへの入会を諦めざるを得ませんでした。
また、タトゥーが入っていると就職に不利になるという事も耳にしますし、仕事にも影響を及ぼしかねません。
例えば、英会話教師として働いている彼の両腕には小さめのタトゥーが2つ入っています。
彼が仕事場で半袖を着る際には、必ずサポーターや包帯でタトゥーを隠さなければなりません。彼はそのルールに従ってはいますが、少し不服そうです。
日本社会ではまだタトゥーは一般的に認められておらず、タトゥーが入っているというだけの理由で行動が制限されてしまいます。
しかし、ここで私が大変興味深いと思っている事があります。
それが上で述べた実際の日本社会上でのタトゥー差別の実態と、実際の若者のタトゥーに対するイメージのギャップです。
私自身、タトゥーに対して悪い印象が全くありません。そして、私の友人に意見を伺った際も、同じことを言っていました。
私の彼が日本で出会った若者たちは、彼のタトゥーに興味を示し、かっこいい口をそろえて言うそうです。実際に、彼らがどう思っているのかは分かりませんが、圧倒的にタトゥーを悪く思っている人が多いという訳では無さそうだという印象を受けます。
日本での社会的ルールとしてのタトゥー差別は確かに厳しく存在します。しかし、日本の若者は徐々にタトゥーに寛容になって来ていると私は思います。
外国人の反応
日本ではタトゥーがある事によってプールや温泉に行く事が出来ない事を知った外国人は非常に残念に思っているようです。
特に温泉は世界に誇れる日本の文化の一つですし、せっかく日本を訪れた外国人には是非経験してもらいたいので私もとても残念に思います。
日本に来る前に、日本人がタトゥーが入っている彼らのことを悪く思うのではないかと心配する外国人も多いそうですが、実際に日本人からタトゥー差別を受けたというケースは少ないと思います。
おわりに…
まだまだ日本社会に根深く残る「タトゥー = ヤクザ」のイメージの為に、タトゥーの入っている人の行動に制限がかかってしまうのが現状のようです。
そうは言っても、私は日本人のタトゥーに対するイメージは徐々に良くなりつつあると感じます。
タトゥー禁止なのが日本の文化だと言ってしまえばそれでおしまいですが、タトゥーにもう少し寛容になるべきだと私は思います。
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