日本人がディスカッションが不得意な理由。

日本人でディスカッションが大得意だという方は少ないのではないでしょうか。よく例として、日本人は恥ずかしがりやだから、自分の意見を人と共有するのが苦手だから等があげられます。確かにそれもそうかもしれません。ですが、もっと根本的な日本人がディスカッションを不得意とする理由が存在するのです。

 

ヨーロッパ・アメリカ出身の人の中でディスカッションがを得意とする人は多いです。それに対し、アジア人はあまりディスカッションを得意としない傾向があります。タイトルでは日本人と書きましたが、これはアジア人一般に当てはまります。

なぜ、このような違いが生まれるのでしょうか?

文化心理学で面白い実験がなされ、なぜアジア人はディスカッションに不向きなのか、その理由の一つが特定されました。Heejung Kim という心理学者の実験です。

アジア人とアメリカ人の学生がIQテストに挑みました。

1.アジア人は考えていることを口に出すことを強要された時、IQスコアで悪い点を取りました。それと反対にアメリカ人はその状況で、IQスコアで良い点を取ったのです。

2.アジア人が考えている最中にアルファベットを読み上げることを強要された時は、そこそこの点を維持できたのですが、アメリカ人はその状況でのスコアが愕然と落ち込みました。

(実験内容は少し複雑なので理解しなくても大丈夫です。下の結論を読んで頂ければ、嬉しいです。)

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《結論》▶ この2点から何が言えるかというと、アジア人は考えるときに言語を用いないという事です。これを聞くとあまりピンと来ないかもしれません。普段頭の中で考えるときに言葉を使っているのかと聞かれると正直のところ良くわかりません。きっと無意識で行われているからでしょう。ですので、私たちは考えると同時に話す事が得意ではありません。

それと反対に、アメリカやヨーロッパ出身の人は、話しながら考える事が得意です。

留学経験等ある方は、クラスディスカッションでアメリカ・ヨーロッパ出身の人たちがいかにディスカッションが得意か実際に体験したことがあると思います。

彼らは質問を与えられたと同時に、手を挙げ語り始めると同時に考えているのです。なんとも驚きですよね。でも私たちアジア人は、ひとまず沈黙の中・頭の中で考えて、良いアイディアを思いついてから発言しようとするのです

 

日本人同士のディスカッションがたまに沈黙になってしまうのは、皆が頭の中で一生懸命考えているからかもしれません。私は、自分の頭の中できちんと自分の考えを確率するという事は良いことだと思います。ディスカッションが不得意だという事を意識しすぎず、考えがまとまってから人とシェア出来れば十分だと私は思います。

 

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